2021/03/20 13:49


△▼畑のポテンシャルを試したい▼△

 アジエンダ・アグリコラ・テルチッチ・マティアズは、イタリア北部フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州東部コッリオ地区にあります。スロヴェニアとの国境沿いのコッリオ地域は、アドリア海から約30km、アルプスから約30kmの丘陵地にあり、海からの温かい風とアルプスから吹き降りる冷たい風の影響で、1日の寒暖の差が大きいのが特徴です。こうした条件が重なり、高いアルコールとしっかりしたボディと酸のブドウが収穫されます。

もとは長く続くブドウ農家だったテルチッチ家ですが、現オーナーのマティアズ氏は「自分の畑のポテンシャルを試してみたい」という思いを募らせるようになりました。

△▼マエストロとの出会い▼△

 1989年にヴィエ・ディ・ロマンスのジャンフランコ・ガッロ氏と出会い、自らの哲学を信じ素晴らしいワインを造っているガッロ氏のように、自分達も畑を表現できるワインを造ろうと決心。その指導を受けて醸造家として歩みはじめます。 最初はヴィエ・ディ・ロマンスのカンティーナにブドウを運び、施設を間借りしてワイン造りを行なったそう。試行錯誤を重ね1993年に初のボトリング。翌年から正式に販売を開始しました。

△▼高品質が認められて▼△

 間借りの後は家のガレージで、そして2004年にカンティーナが完成と理想のワイン造りの環境を整えてきました。しかし、現在でも畑の
面積はわずか9ha、年間生産本数も40,000本程度と、家族の目が届く範囲での小規模高品質主義を貫いています。

 ガンベロ・ロッソ2010ではピノグリージョ2007がワイナリーとしては初めてのトレ・ビッキエーリを獲得。コッリオを代表するワイナリーへと成長しました。

△▼躍進は続く▼△

 今ではマティアズ氏の娘のアンナさんが醸造学校を卒業してワイン造りに参加し新しい風を吹き込む存在となりました。マティアズ氏の
実直な畑仕事とワイン造りは変わらずに豊かな果実味、酸とミネラルの調和した素晴らしい味わいを産み出しています。

 YouTubeで楽しくテルチッチのワインを飲む動画をお送りしております。テルチッチの魅力を十分に伝える一助となると思いますので、テルチッチのワインを飲みながらご覧ください。